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田村にオリンピックチームがやってきた!~パート4~

ナマステ!(ネパール語のこんにちは!)

そして、नय बर्षको शुबकामन(ナヤバルサコ スバカームナ! あけましておめでとうございます)

 

平成30年10月17日~24日まで田村市を来訪したネパールオリンピックチームの帯同記も、今回が最終回となりました。

田村にネパールオリンピックチームがやってきた!~パート1~

 

田村にネパールオリンピックチームがやってきた ~パート2~

 

田村にオリンピックチームがやってきた!~パート3~

 

 

最後となったパート4では、ネパール人選手と一週間共にしたからこそ見えてきたこぼれ話を、元青年海外協力隊のネパール隊員だった中村の解説付きでお送りしたいと思います!!

 

それではネパール帯同記のこぼれ話スタート!!

 

 

スカイパレスときわで、ネパールの儀式が!!!

 

10月19日の早朝、ネパールオリンピックチームが宿泊しているスカイパレスときわでは、なにやら重々しい雰囲気が漂っていました。

 

それもそのはず、この日は年に一度のダサインというネパールでは一番大きいお祭りのメインの日で、年長者から若い人に、ティカ(家族の幸せを願い、額に塗る食紅と生米とヨーグルトを混ぜたもの)をつける日でした。

真剣な顔でティカを作るコーディネーターのスーザン

 

私がネパールにいたときは「世界中どこにいたとしても、この日はネパールに帰ってきてティカを受けなければいけない」と聞いていたので、日本で受ける初めてのティカは不安だったろうと思います。

 

ティカの他にお供えするものも色々あり、探し回りました。

お花はスカイパレスの近くに咲いていた草花や、ざる菊を摘み取らせていただきました。

 

用意したティカやお供え物

 

 

最初は、最年長者であるニレンドラ監督がつけてもらいます。

 

もちろん、日本人も例外ではありません!

田村市の皮籠石副市長もティカを受けました!

 

スカイパレスときわの吉田施設長も!

 

そして、最年少であるネパール選手のサントシさんがつけてもらったら、全員で記念写真です!

 

日本人からすると「そこまで重要な行事なのか?」という感覚になりますが、日本でも本質的には一緒なのかもしれません。

例えば、神社にお祈りをすることもそうですし、神棚や神社に捧げる供物の習慣も、家内安全や健康祈願などの願いがこもっているわけです。

 

ネパールもやり方が違うとはいえ、家族の健康や一年の幸福を願う気持ちは日本と変わらないのも、見て取れます。

ただ、彼らからすると、旅行先である日本でもネパールの儀式を行おうとする敬虔さが強いのだと思います。

 

そんな信仰に対する敬虔さの違いを、田村市の関係者も感じていただけたのではないでしょうか。

 

 

 

広すぎて、ネパール人が驚いた!? あぶくま洞見学

 

初めて来た日本、そして田村市。

せっかく来たからには、ただトレーニングをするだけではもったいない!

 

ということで、田村市の観光名所といえばここ!「あぶくま洞」にネパール選手たちをつれていきました!

 

 

滝根御殿の前にて

 

ネパール選手3名と応援隊

 

ネパールにも鍾乳洞はあるそうなのですが、さすがにあぶくま洞ほど長くはないそうで、その長さに驚いていました。

山ばかりの国で開発もまだまだ進んでいないので、もしかしたら大きい鍾乳洞もネパールにはあるかもしれないですね。

 

 

最近、あぶくま洞では外国人の観光集客の調査を兼ねて、出身国のアンケートをとっていて、ネパールの欄に貼ってもらいました!

 

実はこの時、ロードレース大会とウエルカムレセプションという行事が終わってホッとしたからか、すごいリラックスしてあぶくま洞を楽しんでいました!!

 

 

 

そして、迎えた最終日の夜…

 

宿泊先であるスカイパレスときわの厨房から、何やらスパイシーな香りが

なんと滞在のお礼を兼ねて、ニレンドラ監督自らネパール料理を振舞ってくれることに!

 

初めてのネパールカレーに大興奮している中村コーチ

 

ムラコ アチャール(大根の漬物)

 

カウリコ タルカリ(カリフラワーの野菜カレー)

チキンカレー

 

最後は関係者を呼んでの食事となりました。

関係者のみなさん、ネパールカレーは辛いものだと思っていたようでしたが、「意外に辛くなくて、おいしい」と言って食べてくれ、食文化の面でもネパールと日本の距離が縮まったのではないでしょうか。

 

今回の合宿の関係者との一枚

 

最後になりますが、全4回にわたるネパールオリンピックチーム帯同記はいかがでしたでしょうか?

やはり考えや文化の違う外国人を相手にするのは誰しも緊張すると思います。でも、ネパールを始め多くの方々は日本を好意的に見てくださっています。普段はなかなか見られないネパール人の裏側を通じて、これをみている皆さんが、少しでもネパールという国や外国人に、興味や親しみを持ってもらえることを願っております。

 

そして、いま話題になっている技能実習生などの増加が見込まれる外国人に対して、ホストタウンでの外国人受け入れノウハウを作ることで、外国人と共に暮らせる街づくりや、復興五輪としての東京オリンピック・パラリンピックピックのイメージ向上などに微力ながら、応援隊も貢献させていただきます。

 

 

そして、実は2018年12月17日から、2回目のネパール交流事業となるネパールパラリンピックチームが田村市を来訪しました!

 

 

障害をお持ちの外国人という、これまでにはなかった問題や課題も沢山見つかったネパールパラリンピックチーム帯同記

この時の模様も、近日中にブログに掲載しますので、こちらも併せてお楽しみに!!

 


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■おしらせ

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