田村にオリンピックチームがやってきた!~パート3~
ナマステ!(ネパール語のこんにちは)
最近、住民さんから「都路は寒いぞぃ!」と何度も言われ、久しぶりに経験する日本の冬を乗り切れるのか少し不安になってきた、山形出身の中村です。
さて、2018年10月中旬に来訪したネパールオリンピックチームの皆さんとの帯同記。
これまで2回にわたってお送りしています!まだご覧になっていない方はこちらへ!
「田村にネパールオリンピックチームがやってきた!~パート1~」
「田村にネパールオリンピックチームがやってきた!~パート2~」
そして、今回は応援隊が関わったメインイベントである、田村市内の小中学校2校で行った学校交流の模様をお送りします!!
小学校編(田村市立瀬川小学校)
まず学校交流を行ったのは、田村市船引町の北部にある「田村市立瀬川小学校」という、全校生徒は34名という小さい小学校であります。
まず、授業が始まると児童の皆さんは「ナマステ!」と、ネパールオリンピックチームを出迎えてくれました。
なぜ、子供たちが「ナマステ!」というネパールの挨拶を知っているのかというと、交流事業を行う2週間ほど前にJICA二本松という青年海外協力隊の訓練所の方が、事前に学習会を開いてくれて、そこで子供たちは「ナマステ!」の挨拶を知ったのでした。
そして、ネパール人ならみんな歌える「レッサムフィリリ」を歌うことになりました。
実はこの歌は恋の歌です。私がとてもネパールらしい歌だと説明すると、子供達も楽しそうに聞いていました。
歌い始めるとすぐにネパール選手たちは踊り始めます。
お祭りや人が集まる機会には歌と踊りがネパールには欠かせないので、子供たちも戸惑いながらも一緒に歌ってくれました!
最後には、全員でネパール人と踊って終わりました!
その後はお待ちかねの給食の時間!
ネパールの学校には昼食の時間はあるものの、自分で弁当のようなものを持ってくることが多くて、中には何も食べない子も…
みんなでグループを作って食べる日本の給食という文化に驚いていました!
私も中学校を卒業して以来、約20年ぶりに学校給食を食べましたが、今どきの給食は本当においしくて、そして意外と量が多かったです!
そして、給食が終わった後はみんなでしっぽ取りゲームです。
ネパール選手が腰にぶら下げたしっぽを、小学生が必死で取りに行きます。
でも、子供の全速力って早いんですね。すぐみんなしっぽを取られちゃいました笑
彼らは長距離選手なので筋肉の使い方が違うのでしょう。
最後はハイタッチをしてお別れ。
校舎を去る最後まで、子供たちが「ダンネバード!(ネパール語のありがとう)」と言って手を振ってくれていたのが印象的な学校訪問でした。
中学校編(田村市立都路中学校)
そして、その翌日は田村市立都路中学校を訪問しました。
都路中は今後の生き方について考えを深める「都路志塾」という授業を独自に行っているなど、生徒の自主性を高める教育を行っている学校でもあります。
都路志塾の模様はこちらからご覧になれます。
「都路中学生よ!明るい未来へ進め!!~人生の授業~」
応援隊の地元であり、自主性の高い生徒が多い都路中の生徒さんが、ネパールオリンピックチームと絡むことで、どう変化するのか楽しみにしてやってまいりました!
生徒に混ざって、一緒に座るネパールマラソン選手
ウォーミングアップ!
今回、指導してくださっている北京五輪女子マラソン代表の中村コーチが走るコツを生徒さんに伝えています!
最初は「どうしたらいいんだろ?」と戸惑っていた生徒さんも徐々に陸上の面白さに気づいていきます。
先生も一緒になってトレーニングに励んでおります!こういう感じが都路中の好きなところでもあります。
一通り、トレーニングが終わったところで、都路中選抜メンバーとネパールオリンピックチーム&中村コーチで、リレー対決をすることになりました。
選ばれたのはこちらの2チームの皆さん!頑張ってください!
結果は……
ネパール選手がアンカーを務め、ほぼ同着でゴールイン!
生徒さんにとって、すごいいい経験になったと思います!!
そして、場所を移して「プチ都路志塾~なぜその道を選んだのか?ネパール編~」を行いました。
応援隊の中村がインタビュアーとなり、ネパール選手と、今回ボランティアでお手伝いしてくれたFSGカレッジリーグのネパール人留学生から、いろいろと聞き出しました!
今でこそオリンピックに出るなど自分の進むべき道を決めていますが、若いころは日本への憧れが強かったり、ネパールの軍隊に行きたいなど、日本の中学生では想像もつかない回答が連発しました!
都路中の生徒さんも「国が違えばつきたい仕事や、自分の将来に対する考え方がここまでちがうのか!」と驚いた表情で聞いていましたよ。
またオリンピックに出るために、プライベートの時間を犠牲にしたり、仕事をしながらも時間のやり繰りをして練習するなど、涙ぐましい努力の話も聞けました。
短い時間でネパール語通訳もしなければいけなかったので、あまり多くのことを聞き出せなかったのですが、少しでも異文化であったり、ネパールのことが生徒さんに伝わったのなら、いいインタビューができたのかと思います。
最後に全員で写真をとってお別れしました。
今回、瀬川小学校と都路中学校で学校交流を行いましたが、どちらも学校や生徒が自主的に考えたプログラムがあり積極的な交流が見られたと感じています。
今後もネパールのオリンピックチームが来訪した際は、ぜひこうした交流を大事にしていきたいですね!!
3回続いたネパールオリンピックチームレポートも次が最後
最後は1週間ネパールオリンピックチームに帯同して見えてきた、裏側やこぼれ話をお届けします。
お楽しみに!!