神社に変身したお寺
ども!応援隊の歴史好き、白岩です(‘◇’)ゞ
先日、田村市船引町の「堂山王子神社(どうやまおうじじんじゃ)」にお邪魔して宮司の大和田さんに同神社の成り立ちや田村麻呂とのゆかりの話しを聞かせていただき、発見された棟札(むなふだ)や奉納された物などをみせていただきました。
堂山王子神社は、もともと堂山寺の観音堂だったそうなんですが、明治初期の廃仏毀釈※1の際に焼き払われそうになり、王子神社のご神体を観音堂に移動させ難を逃れたそう…
そして、明治3年に「堂山寺」と「王子神社」が一つになり「堂山王子神社」と改称され、現在まで大切に守られて来ているそうです。しかも!!!!国指定重要文化財でもあるのです!
田村に重要文化財…(*_*; 知りませんでした。
元はお寺だった所が神社になったことにより、“本来神社には無い物”が沢山ありました。
お寺には必ずある「梵鐘(ぼんしょう)」。
山門の「仁王像」横にある馬の像…仁王像は是非ご自分の目で(*’▽’)
本殿には鈴ではなく平たい鐘の「鰐口(わにぐち)」。
本来なら“お寺にしかない仏具や仏像”を見る事ができます。珍しいですよね、神社に梵鐘…
更に、坂上田村麻呂と大多鬼丸※3との逸話も。
田村麻呂が大多鬼丸討伐の際、六体の観音様をお堂に安置し戦勝祈願をしたところ大勝を得る事ができ、その御礼として建立されたのが始まりとされています。また、この戦で犠牲になった軍馬の霊を弔うために建立されたとも言われています。西暦800年(室町時代)頃のお話です。
普段は神事や祭事が行われないと入れない本殿にも、特別に許可を頂き入れてもらうことができました。
本殿内には絵馬が沢山保管されており、田村市内では二番目に古い「神馬(しんめ)の図」という絵馬が奉納されています。
他にも昭和に行われた本殿解体修理の際に棟札、順礼納札※2や持ち手が鹿の骨で出来ている鞭などが見つかっています。
他にも沢山見せていただいたのですが、本当に沢山あったので厳選しました。
そんな堂山王子神社ですが、平成30年4月30日(月)に「堂山王子神社春季例大祭」が13時から執り行われます。見どころは、地元の小学生4人が巫女となり舞う「浦安の舞」です!
所在地はコチラから。春はしだれ桜も見られます(*´▽`*)
是非、足を運んでみてください。
※1 廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)とは、神社やお寺、仏像を壊す運動の事。
※2 順礼納札(じゅんれいのうさつ)とは、お参りをされた方が奉納した札の事。
※3 大多鬼丸(おおたきまる)は、田村の豪族。
出典:滝根っこまつり実行委員会
大多鬼丸のTwitterはコチラ