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学生が見た都路の世界!~北海学園大学初来訪~

【はじめに】

平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。

 

この震災前の8月23日、福島県田村市に東日本大震災からの復興状況を実地で学ぶために北海道からいらっしゃった北海学園大学の皆さんのフィールド活動の様子について、発信させていただきます。

 

お越しになった先生以下学生の皆さん全員がご無事であったと聞いて、安堵いたしております。でもこれからが北海道の復旧・復興に、より大きな力が必要だと思います。願わくば当地で見聞したことが、少しでもお役に立てますよう、また福島からでも協力できることがあれば何でも教えて欲しいと願ってやみません。

ー 田村市復興応援隊一同

 

【ここから記事本文になります】

8月23日、都路に北海道からのお客様をお迎えしました♪

愉快で素直、そして元気いっぱいな北海学園大学の学生18人+教授です。

都路のことを色々知りたい!とやってきた彼らと、町民のみなさんにも協力してもらい都路探索を行いました。

集合写真

「よりあい処 華」の前で、関係者一同で記念撮影♪

 

今回のきっかけは、市役所からのお話。それは「今度、地域学を学んでいる北海学園大学の人たちが来るので、都路の案内をお願いします」という内容でした。

 

その話を聞いた応援隊は、こう思いました。

・地域学!?それなら一緒に都路の将来を考えてほしい!!

・学生が来る!?それならぜひ都路の人たちと直接触れ合って、「都路にまた来たい」って思ってほしい!!

 

そうして迎えた当日。学生には応援隊からこんなミッション(指令)が送られました。

(少~しだけ、某テレビ番組の「ダ〇ツの旅」を意識して作りました)

指令書

学生に送られた指令書

 

「都路の輝かしき未来を描くため、町に赴き以下のことを調査せよ」

一 都路の「個性」

一 自分が思う理想の都路とキャッチフレーズ

一 前項のため、都路がするべきこと、北海道からでもできる協力方法

 

指令を確認したところで、4つのチームに分かれて、さぁ、いざ町へ!!

第1チーム:農業と地域間交流について、都路のトマト農家さんのもとへ

第2チーム:自然と子どもの環境について、「都路くっちゃべろう会」メンバーのもとへ

第3チーム:高齢者の環境と地域の互助体制について、「都路を支え合う会」メンバーのもとへ

第4チーム:観光と交流について、「よりあい処華」、並びに「みや古旅館」のもとへ

それぞれお伺いし、各活動場所へ案内してもらい、話を聞きました。

 

「都路の人たちが集まれる場所がほしくて、震災後にこのお店を始めたんです。今では都路の人だけではなく、学生や企業のボランティアなど、たくさんの人がここに立ち寄ってくれるようになりました。」(よりあい処華)

「都路の人口減少をどうにかしないと思ってイベントをやった。都路の男はシャイだから、普段なかなか奥さんにお礼の言葉も言えない。だから、普段のお礼として、このイベントは男50人で全てやり、女性と子どもは招待したんだ。」(みや古旅館)

「できるだけ早くこの町に還ってきて、あとから還ってくる人たちのためになりたかった。今は楽しみで来てくれる人たちを増やしたいと思って、桜の山やイルミネーションやキャンプ場の整備を仲間と一緒にやっている。」(トマト農家の坪井さん)

 

町の人が行ってきた今までの活動、地域内外の人たちとの交流、震災の影響やそこからどう立ち直ったか、そして、今思い描いている都路の未来など、みなさん1時間みっちり自分の思いを話してくださいました。学生にも、都路の人たちの熱い「都路愛」が伝わったのではないでしょうか。

 

町での調査を終えた学生は、その後「よりあい処華」に戻って、指令について改めて考えます。

「都路の個性は?」「理想の都路は?」「そのためにやれることは?」

地元の人でも、大人でも、もちろん応援隊だって簡単に答えが出ない難しい「問い」です。

それでも学生のみなさんは、一生懸命話し合って、考えてくれました。

 

学生が発表してくれた答え(要約)がこちらです。(実はみなさん、テレビコマーシャル風に発表してくれてます)

第1チーム「都路の個性は『何もない』ところ。何もないからこそ、何かをすれば、すべて成果になる。都路には、がんばっている人がいる。ここに必要なのは、情報発信!『顔を上げろ!都路!!』」

第2チーム「道路には信号がないのに、(放射線量の問題で)山には見えない信号がある都路。子どもたちが故郷を誇りに思えるように、本当の意味で信号のない都路を。『みんな、都路の自然と、くっちゃべろう!』」

第3チーム「住民同士が支え合う都路、それこそ個性。今ここに必要なのは、情報発信!『住めば都!都路♪』」

第4チーム「豊かな自然と住民同士の強い結びつき。そんな都路に世界中の人を呼び込みたい!必要なのは、「(都路以外への)情報拡散、(アイディアの)収集、(世界中への)情報発信」。キャッチフレーズは『協♡愛』」

 

若い目線で都路を見たら、こう見えるんですね!とっても素直な発表です。

情報発信は、やっぱり都路に必要だと思う人は多いようです。

 

発表の後は、「よりあい処華」さんが作ってくれた、私も大好きな都路の郷土料理「かんぷら芋(小芋の味噌炒め)」をみんなで食べて、終了です。みんなの食べっぷりが「いいね!」

 

協力してくださった都路のみなさん、ありがとうございました。

北海学園大学のみなさん、いつでも歓迎するので、ぜひまた都路に遊びに来てください♪

ありがとうございました!

 

ブログ担当は、いつも学生に元気とやる気をもらっている やましろ でした。

 


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■おしらせ

福島復興局に田村市での地域主体の取り組みを記事にしていただきました(バナーをクリックすると復興庁のサイトに移動します) banner