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研修in玉川村&葛尾村

皆さんこんにちは(*’▽’)

先週宮城の実家に帰省して、田村の冷え込みの厳しさを改めて感じている佐藤です((+_+))

 

さて、先日玉川村と葛尾村に視察研修に行ってまいりました!

玉川村・葛尾村共に、地域おこし協力隊が活躍している地域です。

そんな地域おこし協力隊員の方々が、どのような活動を行っているのか、我々応援隊の仕事でも活用できることはないかと情報共有を行いました。

今回は①玉川村編、②葛尾村編と分けてご紹介させていただきます。

 

①玉川村編

玉川村は、福島県石川郡にある人口約6700人の自治体です。

玉川村と言えば、福島空港があり、福島の空の玄関口となっています。

特産品として「さるなし」が有名で、さるなしを利用した加工品等も数多く生産されています。

ウェルカムドリンクとして、さるなしドリンクを頂きました♪

ウェルカムドリンクとして、さるなしドリンクを頂きました♪

現在玉川村では4名の方が地域おこし協力隊として活動を行っています。

特産品のPR活動や、地元商工会への支援活動、高齢者の健康づくり活動等、それぞれの隊員が明確な使命をもって活動しています。

 

まず連れて行っていただいたのは、玉川村の特産品でもあるさるなしの農園です。

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私自身、「さるなし」というのは初めて耳にするものだったので、興味津々でした(*”▽”)

さるなしは別名「コクワ」とも呼ばれ、キウイフルーツを無毛にし、小さくしたような見た目をしています。

四辻サルナシ生産組合組合長から、サルナシについての説明を受けます。

四辻サルナシ生産組合組合長から、サルナシについての説明を受けます。

こちらが「さるなし」

こちらが「さるなし」

断面図

キウイによく似ています。

シャインマスカットとキウイの中間のような味で、甘みと酸味のバランスが非常によく取れた果物です♪

収穫の時期は9月下旬から10月中旬ということもあり、案内していただいた日は絶好の収穫日和でした(*’▽’)

表面がしわしわになっている物が、完熟しているサインです

表面がしわしわになっている物が、完熟しているサインです。

美味しくていくらでも食べられそうですが、たんぱく質分解酵素が豊富に含まれていますので、食べ過ぎには要注意です((+_+))

 

続いて向かったのは、2006年に廃校となった「玉川村立須釜小学校四辻分校」です。

廃校となった木造校舎。

廃校となった木造校舎。

生徒たちによる学校案内図

生徒たちによる学校案内図

平成元年の新聞記事。一輪車競技が盛んだったそうです。

平成元年の新聞記事。一輪車競技が盛んだったそうです。

閉校が決まった当初は取り壊される予定でしたが、現在は四辻地区の集会所等として利用されています。

 

特にこの日の研修中に私が興味を持ったのは、玉川村が高齢者の方の健康づくりに非常に力を入れているという点です。

住民の健康志向の高まりに合わせ、健康サロン等の立ち上げに行政側が積極的に支援をしていること。

立ち上がったサロンを継続させていくために、コミュニティバスを運行し、会場までの足を確保していることなど、学ぶべきことがたくさんあると感じます。

 

玉川村の皆さま、一日ありがとうございました!

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②葛尾村編

葛尾村は田村市のお隣にある、人口約1400人の自治体です。

福島第一原子力発電所の事故を受け、平成23年3月14日に全村避難となり、県内外に住民が避難することとなりました。

平成28年6月12日に、村内の一部地区を除き避難指示が解除され、徐々に帰還が始まっています。

 

現在葛尾村では、一名の方が地域おこし協力隊として活動を行っています。

その業務内容は、村内外への情報発信や、復興関係イベントの計画・運営、大学の研究受け入れ等多岐にわたります。

今回は、東北大学が行っている「中山間地域の農業振興のための新ICT有機農業の開発」事業の試験場と、郡山女子大学の学生たちによる「女子大農場」を見学させていただきました。

まずは東北大学の試験場から。

東北大学の試験場となっている水田

試験場となっている水田

東北大学が行っている事業を簡単に説明すると、「中山間地域では、農業の効率化を求めるだけでは将来立ち行かなくなってしまうので、ICT技術を使って、その地に合った農業の形を模索しましょう。」ということです。

「ICT」とは、タブレットパソコンを教科書代わりに使ったり、遠隔地から医療支援を行ったりするなど、求められるサービスを実現するための情報技術のことを指します。

 

農業に置き換えて考えると、

①田んぼをドローンやセンサーで監視し、生育状況等を離れた場所からでも確認することができる。

②害獣が侵入した際には、パソコンからドローン等に指示を出し、撃退する。

等のことが可能になるかもしれません。

東北大ICT

こういった最新の技術を用いた研究で、地元の農家の方々に貢献できないか奮闘されています。

 

私自身この現場で農業の未来を感じました(; ・`д・´)

人手不足や害獣対策など、新しい解決策が出来上がることを心待ちにしています!

 

続いては郡山女子大学による「女子大農場」です。

なんだかドキドキしてしまう名前ですね

なんだかドキドキしてしまう名前ですね

こちらでは「えごま」の栽培がおこなわれていました。

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収穫間近です

収穫間近です

こちらの農場で作ったえごまは「えごま油」として搾油されるほか、数々の料理に使用される予定だそうです。

郡山女子大学の皆さん、収穫頑張ってくださいね!(^^)!

 

葛尾村は帰還が始まったばかりで、困難なことが山積みだと思います。

そのような状況の中で、いち早く帰還された住民の方や地域おこし協力隊の方、そして行政関係の方々が毎日奮闘されています。

我々田村市復興応援隊としても、葛尾村の方々と交流を増やし、田村・葛尾両地域にとってプラスとなるような関係づくりをしていこうと考えています。

葛尾村の皆さま、一日ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

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