灯まつりの思ひ出(福大生の手記)
応援隊なっつです☺
大盛況に終わった灯まつりでしたが、なんとボランティアで参加してくれていた福島大学の学生さんが、灯まつりボランティアに参加した感想をつづってくれましたので、皆さんにも紹介いたします(^^)/
とても文学的に書いてくれたので、灯まつりに来れなかった方もぜひ想像して読んでみてください(*^_^*)
厳しい夏の到来を告げる八月の六日に、田村市都路町で都路灯まつりが開催された。
私はそのお祭りのボランティアスタッフとして、六日のお祭り当日、七日の後片づけのお手伝いをさせていただいた。
私は5年前の大震災で故郷を追われ、避難民として大学生活を送っている。当然思い出を遡ってみれば、都路町での思い出は決して少ないものではない。そのためこのボランティアには喜んで志願させていただいた。
仕事の内容は祭りのトリを飾る竹でできた灯篭の設置と、それに灯を灯す作業であった。確かに大変な作業で、その日は風も強かったため、竹を倒れては立て、灯した灯が消えればまた灯し、というような作業が続いた。
ただそれも今となってはいい思い出となっている。それもそのはずだ、暗闇に揺らめく蝋燭の炎が夥しい数を伴って視覚を埋め尽くしたのだ。綺麗という言葉が陳腐に思えるくらい厳かな空間が演出され、一目見た我々は、作業の疲れを忘れてしばし見入ってしまったほどであった。
我々はまだ、人間として未熟なため何が正しく何が誤りであるかを知らない。正直このボランティアが自己満足なのか、はたまた自分の意志なのか、それすらも分からなくなることもない訳ではない、少なくとも私はそう感じた事もあった。
しかし、都路町の灯まつりで一つ分かったことがある。それは我々は福島県が好きだということである。もしなんとも思っていない自己満足の集団であれば、蝋燭の灯に感動を覚えることはないだろう。しかしあの日我々は確かに感動を覚えた。祭りの日を過ぎてもなお、瞼の裏に鮮明に呼び起こされる感動は、そうそう忘れられるものではない。
自信と感動をいただいた都路町の方々と、一緒に分かち合ったボランティアの仲間に、ここで感謝の意とかえさせてもらう。
福島大学行政政策学類1年木幡将之
竹灯一万本
木幡君、感想ありがとうございました!
このように地元の方々やボランティアの方々の力があるからこそ、素晴らしい灯まつりになるのだと改めて感じました。
これからもよろしくお願いいたします(*^_^*)