新入隊員が都路を探検してみた!~震災前の観光マップを頼りに気になるところを回ってみた!【後半】
旅の後半は木村がお伝えします。 ちなみに、色のついた文字をクリックすると、関連情報にリンクしますよ。 より詳しい情報を知りたい方は、クリックしてみてくださいね。
なお、前半をお読みでない方は下記のタイトルをクリックしてください。
「新入隊員が都路を探検してみた!~震災前の観光マップを頼りに気になるところを回ってみた【前半】」
12:20 ~そろそろお昼ごはんだけれど、その前にちょっとよりみち~ 松本農園さんの直売所をあとにし、国道288号線を東へ進むと、右側の畑の中に、「農産物直売所」と書かれた看板を発見!
農産物直売所は、都路町古道地区にある商業施設Domo古道店で、金曜日と土曜日に開かれています。では、お昼ご飯の前に立ち寄ってみることにします。
先にもご紹介した通り、Domoは平成26年4月の避難指示解除に合わせ、都路町に開業した仮設商業施設で、生活に必要な品を購入できる貴重なお店です。 Domo古道店へ到着。外観はプレハブですが、扉を開けると、明るい店内。整然と並んだ様子が目に入ります。 写真には写っていませんが、店内にはお茶も無料で飲めるイートインスペースもあり、ちょっと一息つけるカフェもない都路では、貴重な休憩スポットです。
また、店内には都路の住民さん手作りの手芸品も販売されていますよ。
都路町内限定販売品「みゃーこちゃん」もDomoなら手に入ります。 みゃーこちゃんってな~に?いろいろはさめるねこのマスコットです! さて、お目当ての野菜直売所ですが、店内奥のテーブルにずらりと野菜が並んでいました。
都路町内の農家さんが持ち込まれた野菜です。新鮮なうえに、お値段もお安い! 参考までにこの日の品ぞろえとお値段を一部ご紹介します。
水菜 50円
白菜 300円
サラダセット 150円
人参3本 100円
トマト5個 100円
他にもじゃがいも、ブロッコリー、大根などなど 同じ田村市内のスーパーと比較をしても、どれも鮮度もお値段もお値打ち品ばかり。 なお直売所は、都路町内の農家さんがDomoの店内を借りて運営されておられるものです。
新鮮な野菜を見ていると、空腹がこらえきれなくなりましたので、最後に吉田店長にご挨拶し、ランチへ向かうことにします。
12:42 ~今日のランチはがっつりいきます~
古道でランチとなると、古民家で和食を提供される「よりあい処 華」さんと、中華料理の泰平食堂さんの二か所。 今日は疲れたので、二人ともあっさり系よりも、どっしり系でいくことに。昨年の9月に再オープンされ、一年を過ぎ、現在はお昼時には順番待ちになることも。座れるかなと心配しながら、扉を開けるてみると・・・。 カウンター席空いてました!
荒井隊員は特製味噌ラーメン 700円(写真右)、木村はちょっと奮発し、初挑戦、炒飯と唐揚げ1,400円也(写真左)を注文。 炒飯は少しご飯やわらかめですが、脂っこくなく完食。唐揚げもまた、からっと揚がり脂っこくなく。おいしくいただきました。ところで、特製とついた味噌ラーメンのお味は?
13:30 ~気になるもの~
泰平さんの向かいにある都路行政局。ここの敷地内にある観光看板で、昼からの予定を確認します。 ところで、一つ気になることを行政局に聞いてみることに。旅に出る前、『都路村史』(昭和60年9月30日発行 都路村史編纂委員会)でみた都路村道路元標はどこにあるのでしょうか。 答えは「わかりません」とのこと。村史には旧村役場にあったと記載があったため、その場所を確認したところ、役場の場所は現在の都路行政局と変わっていないとのことです。
建物を出て、左を見てみると、何やら長細い石碑のような物が見えるではないですか。 近づいてみると・・・「都路村道路元標」と彫ってあるではないですか! 行政局の職員さんも所在を把握していなかった元標の場所を発見。お昼一番幸先のよいスタートと気分を良くしたところで、旅の再開。 (※ちなみに、「道路元標」とは、道路の起終点を示す標識です。) その前に、行政局の前にある石井魚店さんを紹介します。
石井魚店さんは都路町内で唯一魚を販売されている貴重な存在です。 こじんまりとした店内には、所狭しと食品が並んでいます。 また、都路町内で配達も行っておられます。
13:51 ~昼の部スタート~
その前に、都路散策の休憩所をもう一軒ご紹介します。288号線沿いにあるファミリーマート都路店さん。こちらは店内にイートインスペースがあります。朝、昼こちらを利用されている方をよく見かけます。
14:00 ~村の鎮守様へご挨拶へ~
さて、ファミリーマートさんから、車で3分。399号線を川内村方面へ向かうと、右手に見えてくるのが、大亀神社。古道地区の氏神様で、秋の祭りも昨年より復活しています。 創建は1615年、元和元年。歴史好きな方なら、この年に何があったか、ピンときませんか。大阪夏の陣ですね。この年、大阪から来た浪人が、この地に住み着き、玉依姫をまつったことに始まるそうです。 今年は大亀神社創建からちょうど400年。節目の年なんですね。 大亀神社で有名な物といえば、推定樹齢450年のアスナロ。田村市の天然記念物に指定されています。高さはなんと!!40mだそうです。
14:30 ~古道地区唯一のお寺さんへ~
最後に向かった先は、古道地区にある不動山円寿寺さん。真言宗豊山派のお寺さんです。 開山は天正年間、江戸時代の少し前で、元は古道区内の別の場所にあり、現在地に移転してきたようです。
本尊は不動明王ですが、脇物にある阿弥陀如来は田村市の有形文化財に指定されており、一説には鎌倉時代の仏師運慶の作といわれています。 今回訪問したところ、たまたまご住職がおられたことから、本堂に入らせていただきました。なお、こちらは観光寺院ではありません。 ご住職がおられたら、見せていただけるかも。
震災当時の話をお聞きしましたので、少しだけご紹介します。 当時、ご住職は郡山へ避難をされたそうです。寺に戻られたのは3か月を過ぎた5月ごろ。 寺内の墓石や観音様の石像は倒壊し、足の踏み場もない様子だったそうです。 上の写真は、当時の様子を撮影されたものです。 ご住職は避難をされながらも、檀家さんと連絡をとり、混乱した中、お葬式はできないけれど、火葬だけでもと考え、貴重な燃料を方々から工面し、ごく一部の親族の方々と遺体の火葬を行っておられたそうです。 また、避難中も郡山からお寺へ戻り毎日欠かさず行われたことがありました。 それは、朝・夕に鐘を突くこと。全員が避難し、都路には誰一人残っておられないことはわかっていても、鐘を突くことで、「生きているぞ」と古道の住民に伝えられているように思えたからだそうです。
円寿寺さんでお話しを伺っていたら、長居をしてしまいました。時刻はもう16時近くになりました。 行政局前のバス停の最終は16:36です。
今回は、このあたりで都路ぶらり旅を終えたいと思います。 今回ご紹介したスポットの所在地をGoogle Mapで整理しました。 下記リンクからジャンプしますので、是非ご活用ください。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=zk2Q9fW-4c0c.k3wn2OHG74Ks&usp=sharing
今回の旅の行程は以下の通りです。前半部分も合わせて掲載しています。 また、都路町へのアクセスを以下に掲載します。 これを読んで、一人でも都路に行きたいと思って頂ければ、最高にうれしいです。