「悪い」畜産農家が教える命の大切さ
こんにちは♪ついに山登りにいい季節になりましたね。今年は田村、福島の山登るぞ!山代です^^
さて、突然ですがみなさん、昨日は「肉」を食べましたか??
食べるとき、何を考えていましたか?
「今日も一日大変だった…」
「明日は会議だ」
それとも「この肉うまい」?
先週船引高校で行われた総合学習の授業を見たら、きっとこう思うと思います。
「死んでくれてありがとう。食べられてくれてありがとう」
そう思うと私は願います。
4月から始まった船引高校2年生の総合学習、テーマは「地域を知ってもらい、地元の人や魅力に気付いてもらおう!」4回目は常葉町で畜産を営んでいる佐久間尚美さんをゲストに、お話をしてもらいました。
自称「悪い畜産農家」の佐久間さんは、なんと元は警察官。結婚したのをきっかけに常葉町に来て、畜産を手伝い始めたそうです。子牛を買ってきて育てて、大きくなって出荷する。最終的には別の場所で肉となって私たちの食卓へ。その一連の流れを写真で紹介してくれました。出荷される牛の様子はまるで童謡の「ドナドナ」です。
「殺されるために生まれて、食べられるために育てられる、それは全部人間の都合で、人間のため。だから私は悪い畜産農家。だからこそ、牛にはいっぱい愛情をかけたいし、食べるときには感謝をして食べてほしい。」
時折涙を浮かべながら牛の一生や仕事への思いを話す佐久間さんの様子に、生徒のみなさんも熱心に聞き入っていました。
最後に生徒から、「命を守る仕事(警察官)から、命を奪う仕事(畜産農家)に変わってどう思いますか?」との質問がありました。
佐久間さんは、「良い質問ですね」と返しながら、命のあり方について話してくれました。「紙に裏と表が絶対あるように、命には生と死がある。牛が死ぬから、人間は生かされて、自分も生活していくことができる。だからこそ、出荷するまでは一生懸命牛が生きるお手伝いをしたいし、愛情をかけたい。」そう話してくれました。
アイスブレイクとしてやった元警察官佐久間さんからの護身術も、みんな楽しんでいました。
これで高校に悪い人がきてもいつでも大丈夫!ですかね^^
また佐久間さんが所属している公益社団法人福島県畜産振興協会から、生徒のみなさんへビーフシチューの差し入れもいただきました。ごちそうさまでした!
佐久間さん、福島県畜産振興協会のみなさん、ありがとうございました。
次回の授業は6月9日(金)、ゲストは滝根町の福福堂に来ていただく予定です。お楽しみに!